屯田兵屋(湧別)
道内各地に残る屯田兵屋。オホーツク地域では三か所の資料館に復元保存されている。
北海道開拓の歴史遺産である屯田兵屋は、現在も道内各地に残っているが、それらを含めて「屯田兵村と兵屋」として北海道遺産に登録されている。
屯田兵屋とは、屯田兵が入地する際、各戸に給与された家屋のことで、標準とされた構造は、木造平屋、板張りに柾葺きで、面積は一七坪五合(約五八平方メートル)。間取りは、土間に、炉を囲んだ六畳の板の間、六畳と四畳半の畳の間で構成され、流し、便所、押入が配置されていた。
一八七五(明治八)年、札幌琴似に二〇〇戸が作られたのが最初で、北海道全体では屯田兵制度が廃止された一九〇四(明治三七)年までに、三七兵村、七三三七戸が作られたとされる。
オホーツク地域には、北見・端野・湧別の資料館に屯田兵屋が保存されている。
湧別町のふるさと館JRYに残されている屯田兵屋は、一八九七(明治三〇)年に建てられたものであるが、誰の家であったかは明らかではない。また湧別町には、当時の区画の北兵村地区と南兵村地区が現在でも残っている。
DATA
ふるさと館JRY
- 所在地:湧別町北兵村一区588 番地
- 開館時間:9:00 ~ 16:30(入館は16:00 まで)
- 休館日:月曜(祝日は開館)、年末年始
- 料金:大人400 円、高校生250 円、小中学生200 円
- 問合せ先:01586-2-3000