旧斜里町立図書館
役場庁舎から図書館へと転用され、八五年間も町民から利用されてきた、斜里町の歴史的建物。
斜里町役場庁舎として一九二九(昭和四)年に建築された。その後の改修によって鉄筋で補強されたが、建築当時は木造モルタル塗りで、ハーフティンバーと呼ばれる木造の構造体を外壁に現わした特長がみられる。上下階に連続した縦長窓などにその特徴がみられ、またデザイン的な印象の決め手にもなっている。一九七〇(昭和四五)年から町立図書館となって、二〇一四(平成二六)年九月に閉館するまで、八五年間も町民に利用し続けられたことになる。
手前の屋根上にある望楼は、いつ付けられたのかは定かではないが、おそらく戦時中に付けられ、敵機の接近を見張るための監視塔にしたのではないかと考えられる。
DATA
旧斜里町立図書館
- 所在地:斜里町本町42
- 建設:1929(昭和4)年
- 構造:木造2階建て
- 設計者:伊藤某
- 1968(昭和43)年まで斜里町役場庁舎として使用
- 1970(昭和45)年 斜里町立図書館に転用
- 2014(平成26)年9月 閉館
- 現在、建物は閉鎖中