建造物でめぐるオホーツク

オホーツクの建造物

ダム・橋梁・交通・歴史的建物ほか

平成高架橋

北見市の大正地区と昭和地区を結ぶ。建設工期も昭和〜平成をまたいだため、「平成」を冠して名付けられた。

この写真でいうと、手前の道路が道道北見常呂線で、北見市街地に向かっている。橋を右方向ヘ行くと畑作地帯が広がる大正地区。橋の左方向は、戦前から昭和四十年代まで果樹栽培が盛んだった昭和地区。つまり大正と昭和を平成が結んでいることになる。

この粋なネーミングは、橋の建設工事が昭和から平成にまたがって行われたこともあり、道・市・地域住民の協議によって決まったそうだ。

平成高架橋は、北見市街地の北側を大きく迂回する農業基幹道路整備の一環として行われ、大正〜昭和地区を直線的につなぐために架けられた。

橋脚の高さは最大約三〇メートルあり、間近で見るとなかなかの威容である。またこうしてネーミングの由来を知ると、見え方も少し違ってくるかもしれない。

DATA
平成高架橋
  • 位置:北海道北見市
  • 構造:PC橋(箱桁ラーメン橋)、橋台2 基、橋脚2 基
  • 橋長=172m
  • 橋幅=8.7m
  • 最大橋脚高=29m
  • 工事期間:1988(昭和63)年~ 1990(平成2)年
  • 開通:1990(平成2)年10 月