建造物でめぐるオホーツク

オホーツクの建造物

ダム・橋梁・交通・歴史的建物ほか

栄浦大橋

一般道の橋ではなく漁港内施設の橋。漁港内の橋としては全道一の長さである。

サロマ湖のほぼ東端に位置する栄浦漁港は、カキ・ホタテ養殖漁業の拠点の一つである。栄浦漁港から約八キロメートル先に、サロマ湖第2湖口が一九七九(昭和五四)年に開削されたのに伴い、利用漁船が増加。これに対応するため、漁港整備の一環として橋の建設が進められた。

そのためこの橋は、道路に架かる橋ではなく、漁港内施設という位置づけである。橋長二八六・八メートルは、漁港内橋としては全道一、全国でも三番目の長さだ(完成時)。

栄浦大橋の完成までは、いかだなどの船で対岸と行き来していたらしい。車だと栄浦地区からワッカ地区までは、サロマ湖畔を約一五キロメートル迂回していたのが、栄浦大橋の完成によって二八六・八メートルで直結した。

DATA
栄浦大橋
  • 位置:北海道北見市常呂町字栄浦
  • 構造:PC橋(合成桁、箱桁)、橋台2 基、橋脚7 基
  • 橋長=286.8m
  • 橋幅=9.9m
  • 最大橋脚高=9.0m
  • 工事期間:1983(昭和58)年~ 1988(昭和63)年
  • 開通:1988(昭和63)年10 月13 日