雄武ダム
牧草地の灌漑を目的にして、家畜糞尿を循環させる肥培灌漑の機能を有している。
雄武中央地区は、保水性の低い粘性の土壌であるとともに降水量も少ないため、干ばつ被害が頻発していた。そのため、主に牧草地の灌漑用水を確保するために建設されたのが雄武ダムである。
また、雄武ダムの特長として、酪農によって排出される家畜の糞尿を水で薄めて、パイプラインで圃場に散布する肥培灌漑(家畜の糞尿を肥料液として導水すること)により、土壌の養分保持力を高め、購入肥料を節減するという機能も有している。
DATA
雄武(おうむ)ダム
- ダム形式:ロックフィル
- 河川名:雄武川水系イソサム川
- 所在地:北海道紋別郡雄武町
- 位置:北緯44 度28 分51 秒、東経142 度53 分04 秒
- 着工年:1989 年
- 完成年:2009 年
- 用途:灌漑用水
- 堤高:53.6m
- 堤頂長:234m
- 堤体積:883,000 立方m
- 湛水面積:22ha
- 総貯水量3,300,000 立方m
- 有効貯水量:2,700,000 立方m