待ち望んだ春の喜びを一斉に開花させるオホーツクのまち

 遠軽や紋別を含む西オホーツクの春は、とても華やかだ。

 遠軽の太陽の丘えんがる公園では、5月上旬からスイセンやエゾムラサキツツジ、中旬にはチューリップやシバザクラ、下旬には数種類のツツジが次々と見頃を迎える。公園の奥にある見晴牧場まで足を伸ばすと、湧別原野の素晴らしい見晴らしが楽しめる。

 遠軽町丸瀬布には、フジの花の名所がある。弘政寺から平和山公園にかけての総延長約1kmに、約200株のフジが咲き誇る。薄紫色の花房が続く道は『藤ロード』と呼ばれ、春の風物詩になっている。

 遠軽町白滝は、ゲートボール公園のツツジ群落が5月に見頃を迎える。白樺の木立の中に広がる、紫と白のコントラストが美しい。

 


▲上湧別チューリップ公園。
毎年5月1日から6月上旬「チューリップフェア」開催。
大人500円、小・中学生250円。上湧別町字屯田市街地。
(問い合せ/TEL.01586-2-3600 上湧別町観光協会)


▲五鹿山(ごかざん)公園。無料。上湧別町字北兵村2区。
(問い合せ/TEL.0158-62-3769)


▲太陽の丘えんがる公園。春はツツジ、エゾヤマザクラ、チューリップ、シバザクラ、9月に1000万本ものコスモスが咲き乱れる。無料。紋別郡遠軽町丸大。
(問い合せ/TEL.0158-42-0488 太陽の丘虹の広場管理棟)


▲丸瀬布の藤園。5月下旬〜6月中旬。無料。遠軽町丸瀬布水谷町。
(問い合せ/TEL.0158-47-2213 遠軽町丸瀬布総合支所産業課)


大規模な花の見どころがあちこちに

 チューリップと風車、まるでオランダの風景かと錯覚してしまいそうな上湧別のチューリップ公園。公園内に作20品種、120万本のチューリップは、まさに百花繚乱の風景だ。

 また上湧別の五鹿山公園は、7000本のツツジやサクラとサロマ湖、オホーツク海を望む眺望が素晴らしい。

 北海道で最初にシバザクラの名所となったのは、滝上の滝上公園だ。10ha.の丘にピンクのカーペットを敷き詰めたようにシバザクラの花で埋まる。

 湧別から中湧別までの旧線路跡地は、この地方で自生していたライラック(仏名リラ)を並木に整備し、まちのシンボルロードとしている。「リラ街道」と名付けられ、花の時期はライラックの甘い香りが漂う。

 オホーツク海を一望できる紋別の紋別公園では、5月にはエゾヤマザクラ、エゾエンゴサクが見頃。興部のかみでファームでは、5月にスイセン、チューリップ、サクラが花をつけ、西興部の道の駅・フラワーパーク花夢では4月下旬からクロッカス、スイセンが可憐な姿を見せてくれる。


▲紋別公園。無料。紋別市花園町8丁目。
(問い合せ/TEL.0158-24-2111 紋別市観光振興係)


▲湧別町のオホーツク・リラ街道。
湧別市街から中湧別市街を結ぶJR名寄線、湧別線の線路跡地に整備された。


▲西興部村の道の駅・フラワーパーク花夢