“東洋一のパノラマ花園"がキャッチフレーズの北見フラワーパラダイス。その広さは28ha.、東京ドーム約6個分といわれる。5月から10月にかけて、約80種3万本の花木が次々と花を咲かせ、5月にはエゾヤマザクラ、ツツジ、紅梅、モクレン、中国ザクラなどが見頃を迎える。 北見中心街から車で45分ほど西へ走れば、道東の代表的温泉地・温根湯温泉だ。温根湯温泉街の裏側にあるつつじ公園は、エゾムラサキツツジの最大の見どころ。約28万本、長さにして500メートル、面積約27ha.の大群落が広がる。純群落としては日本一と言われ、北海道天然記念物に指定されている。毎年4月下旬から5月下旬にかけて一斉に開花し、公園内にはエゾヤマザクラのほかにも様々な種類のツツジ約3000本が植えられていて、ツツジの品評会を見るようだ。毎年5月3日〜5日は温根湯つつじ祭が開催されるので、ゴールデンウィークの花見としては格好のイベントだ。 北見から南西方向に車で約30分。訓子府町では5月中旬から6月中旬にかけて、シバザクラが見頃を迎える。レクリエーション公園内の花木園にある1.5ha.の斜面に植えられた、66万株のシバザクラが、山あいのまちを春の色に染め上げる。
日本一のエゾムラサキツツジ群集は北海道天然記念物。5月上旬〜中旬が見頃で毎年5月上旬「つつじまつり」を開催。無料。北見市留辺蕊町花丘。 |
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北見市内の金比羅山公園の参道は、両側に約650本のエゾヤマザクラが植えられ、満開の時期は見事なサクラ並木となる。さらに金比羅山公園から旧上常呂駅までの道沿いも、約1400本のサクラが並ぶサクラ街道だ。 詩人の谷川俊太郎と写真家の姉崎一馬が絵本にして紹介し有名になったのが津別の「双子の桜」だ。小高い丘の上に、2本のサクラが寄り添って立つ姿は、どこか人間的な優しさを感じさせてくれる。満開の頃に、ぜひカメラを持って訪ねてほしいサクラだ。 置戸町の南が丘公園は、約170本のエゾヤマザクラが植えられている、町民の花見の名所。春のサクラだけでなく、バードウォッチングの絶好のポイントでもあり、自然散策にはおすすめだ。
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