大正末創業の日本最北の醸造所。原料処理・仕込みからパック詰めまで一貫生産している醸造書は、今では貴重な存在です。「知床こんぶ醤油」は、自社製の本 醸造醤油にオホーツク産の昆布エキスで旨味を加えたもの。「はまなすみそ」は、仕込みの際に種水に海洋深層水を使ったもので、深層水のミネラル分が加わり 味がまろやかになるとか。醤油もみそも、ほとんどが半年足らずの熟成期間なのに対し、倉繁醸造は1年間の長期熟成です。その分、味の丸みが違います。

　 網走で水揚げされた新鮮な秋鮭から作った「鮭太郎」。カラフトマスから作ったのが「鱒次郎」。どちらも内臓をくわえない魚の身だけを塩と麹で漬け込み、一 定の温度でじっくり熟成させた醤油風味調味料です。内臓をくわえていないので臭みが少なく、アミノ酸、グルタミン酸などの旨味がたっぷり。料理に少量加え るだけで、味の深みがぐっと増します。

　 オホーツク産のサケ、ホッケ、ホタテ、イカ、エビ、五種類の魚介をブレンドして作った魚醤。それぞれを塩ゆでで漬け込み3年間熟成、それを秘密のブレンド で合わせています。化学調味料や保存料などはもちろん水さえも一切加えていない無添加の天然発酵調味料です。その旨味の中には、18種類の旨味成分が隠れ ているとか。料理の隠し味に・・・。でもこの隠し味こそが味のポイントになります。

　美幌農業高校で栽培している大豆を使って商品化した味噌の「まめ美人」。青大豆・黄大豆・黒大豆の3種類があり、中でも黒大豆の味噌は貴重品。その味噌に いろいろな具財を加えたのがこの商品で、具財もできるだけ地元産のものを使用しています。毎年商品を改良・開発を行っているそうなので、顔ぶれは入れ替わ ります。興味のある味があれば、迷わずに購入しておくと良いですよ。

　ホタテやカキの養殖で有名なサロマ湖は、それだけ海水に豊富な栄養が含まれて居ます。このサロマ湖内海の海水を汲み上げ、3日間の工程をかけて作るのがこ の「オホーツクの自然塩」。まろやかな塩辛さの中に、旨味さえ感じる塩です。ホテタと昆布を乾燥させパウダーにして、自然塩といっしょにやきこんだのが塩 焼です。

(いずれも標準小売価格・税込)

　 北見市常呂産で無農薬栽培したハバネロを1ヶ月間発酵させてつくる醸造酢。ハバネロは激辛唐辛子の１つですが、酢にすることで辛さの中にも独特の旨味があ り、アミノ酸の1種GABA（ギャバ）が豊富に含まれています。ピザやパスタだけでなく焼肉のタレに入れるのが北見流。「オホーツクビールde酢」は、そ の名のとおりオホーツクビールを発酵させてつくったお酢です。