菊、馬肥えて、紅葉の津別
 

北海道一の菊まつり

北海道最大の北見菊まつりは例年10月15日から11月3日までサンドーム北見などで開かれている。菊人形はじめ、大菊、懸崖など、約1万3,000鉢の菊花が開きを華やかに彩っている(入場料 大人500円)。半世紀を越える同まつり。菊は昭和54年人口10万人達成を記念して「市の花」とされた。北見市では菊花試験栽培センターを設け、まつりを支えている。同センター、愛好家などのほか、小泉小学校の児童が昭和44年の開校以来菊の栽培
に取り組み、出品している。1本の茎から多くの花を咲かせた「数仕立て」、枝葉が根より低く垂れ下がった「懸崖」、菊をイチイの木にはわせた「木添え」など、芸術的な作品を鑑賞できる。

 同菊まつりの開催時期と併せて、全国・海外の地ビール集めた「オクトーバーフェクト」が北見市内で回を重ね、平成18年は12回目。道内初の地ビール「オホーツクビール」の地ならではのイベントが定着している。

 
 

北見産野付牛を食する

  北見は焼き肉店が多い。焼き肉好きが多い証で、冬でも野外で「焼き肉まつり」があるぐらい。秋の夜長は焼き肉店でじっくりと。

 (有)農業生産法人オダリサーチ・ファームが生産する北見産「野付牛」(北見市の旧名)は、直晴天の「ここだけ野付牛(ノツケギュウ)」(大正)で食べられる(木〜日曜日営業)。野付牛は、自然の飼料、冷鉱泉で飼育されたホルスタインの種の肉。新鮮なサガリ、タン、カルビを炭火で焼き、いただく。

 同社牧場(柏木)に隣接した「山の上展望広場」には、「野付牛」使用のビーフカレーや牛丼などをメニューにレストラン(金〜日曜日営業)、温泉・宿泊施設(バンガロー)を完備。グリーンツーリズムの施設となっている。予約すればバーベキューハウスで野付牛も味わえる。

※農業生産法人 (有)オダリサーチ・ファーム
 北見市柏木152-2 
 TEL.0157-36-5987



花のアレンジ体験

  北見市端野町の「クッカーたんの」(水口
さん)では、約3ヘクタールの花畑に200種類が咲き乱れる。秋は貝細工(カイザイク)、平日紅(センニチコウ)などが咲き、これらの花摘みが10月中旬まで楽しめる。

 1年を通してドライフラワーのアレンジ(リース、かごなど)を体験できる。所要時kランは1・2時間、受講料プラス花代が必要。

 同店のドライフラワーは花材店などを通じて全国に出回っている。本業は畑作農家であり、直売店では野菜も並ぶ。

※クッカーたんの
 北見市端野町川向247 
 TEL.0157-56-2706

ばん馬観戦、万馬券の可能性も?

  「ばんえい競馬」が道内4市で行われているが、北見市では例年秋に開催されている。兵船18年度は10月7日から11月27日までの予定。北見競馬場は北見市郊外、若松にある。

 ばんえい競馬は、開拓期に活躍した農耕馬の(ばん馬)競争が発展したもの。全長200メートルの直線コースで、重種馬(仏原産などの混血)が1トンの重量物をのせた鉄のそりをひき、2ヶ所の坂を乗り越えゴールを目指す。世界唯一、迫力のあるレースが展開される。馬券を買えばより盛り上がる。

 昭和28年に4市に市営競馬がそれぞれ発足、平成元年から4市による北海道市営競馬組合が同競馬を運営。ばん(輓)馬や日高のサラブレッドなどは「北海道の馬文化」として「北海道遺産」となっている。

※北見競馬場
 北見市若松306 
 TEL.0157-24-7911


 

津別町から紅葉

北見市から津別町へ。原生林に囲まれたチミケップ湖では紅葉を楽しめる。静寂な中、野鳥公園、散策路のほか、湖畔から「鹿鳴(ろくめい)の滝」までを歩きながら堪能したい。

 阿寒、知床、大雪の3つの国立公園を一望できる津別峠(標高947メートル)からの秋景色も見逃せない。

 

 

 

 津別峠のふもと・上里からふれあい公園までの紅葉の中を走る「つべつ紅葉マラソン大会」は10月上旬に開かれている。

森の空気を吸いながら、自然との一体感を楽しむ森林浴マラソンだ。

 

置戸町でパークゴルフ

自ら軽く体を動かしたいなら「人間ばんば」で知られる置戸町へ。同町拓殖にある「おけとパークゴルフ場」は、10月末まで営業している。

 国際パークゴルフ協会公認、14コース(126ホール)。初心者用優先コースもある。道具はレンタルできる。北海道が発祥地のパークゴルフ。体験してみてはどうか。

 

 9月23日の「もっと馬力だすべぇまつり」では、同町内のグルメが勢揃い、食欲の秋を満喫できる。


 

石北峠、温根湯温泉

秋の峠の風景が好きなら北見、留辺蕊市街を経て、樹林に入り、石北峠(標高1050メートル)へ。

 旭川と北見を分ける険しい峠。展望台には大雪山系に囲まれ、トドマツやエゾマツ、ダケカンバなどの大樹海が広がる。阿寒の山並みまでも望むことができる。

 

 Uターンして温根湯(オンネユ)温泉郷へ。温根湯には、開湯100年を越えた温根湯温泉(アルカリ性単純温泉)、さらに滝の湯温泉(硫黄泉)、ポン湯温泉(アルカリ性単純温泉)がある。

※温根湯温泉協会
 北見市留辺蕊町温根湯
 TEL.0157-45-2921

 
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