材料調達し農産加工も体験

斜里町から国道三三四号で約六十`の美幌町。田園風景を楽しみながら走る。美幌峠(標高五百二十五b)から屈斜路湖の絶景を眺める。同湖は周囲約五十七`で、サロマ湖に次ぐ道内二番目に大きい湖。阿寒国立公園の景勝地の一つ。
同町などでオホーツク圏ならではの材料を調達して「グリーンビレッジ美幌」※へ。同施設では、パン、めん類、ソーセジ、薫製など、農畜産物加工を体験できる(要予約)。

※グリーンビレッジ美幌 美幌町字みどり258-2
TEL.01527-2-1994(月/休)


  隣接した農業館では、各種展示で農業の現状、未来に触れることができる。国道三九号で女満別空港へ。
女満別町では国の天然記念物・女満別湿生植物群落、全国有数のアオサギのコロニーのほか、ヒマワリ畑(朝日ヶ丘公園)、防風林、麦畑などの風景が心をいやす。黒澤明監督の映画「夢」のロケ地にもなった。
  清里産そば自家製粉『手打ちそばの秀峰庵』 店主 勝又武司さん

そば屋経営も農業の一環

昨年12月に「秀峰庵」を開店(月・水・金の昼3時間営業)しました。お客さんは、当初計画の範囲内の1日20人から30人。顔ぶれは3分の2が町外の方です。
畑作専業農家の3代目で、そばは昭和63年ころから栽培。私を含め町内生産者が乾燥・製粉、販売(そぱ粉)も手がけています。そぱ屋は、その延長線で、あくまでも農業の一環。ここまでやって分かることもあります。
朝、そばを打ち、昼、店に顔を出していますが、お客さんが見える農業の実践。お客さんを間近に商売の難しさも感じています。良いそば粉・水、仲間、関係者、家族の協カがなければできないことでもあります。
そば打ちは、そば打ち名人の高橋邦弘さんの来町の際の講習会、道内そば屋での泊まり込みもして学びました。メニューは7,8種類。長イモ、ダイコ ン、たまごなども町内産、地産地消にこだわっています。9月には「新そばまつり」を予定しています。

清里町神威 電話01522-6-2968
 
年中食べられる鯨肉料理

日本最北端の捕鯨基地・網走港では、年間2頭のツチクジラが陸揚げされている。「酒菜亭 喜八」では、その鯨も含め1年を通じて鯨肉料理が食べられる。
今年6月からの昼間の営業開始に伴い、お膳、定食、丼ものも登場し、鯨肉料理は、フルコース「勇魚御膳」、ミンク鯨の刺身盛り合わせ「くじらづくし」、独自の味付けの「手作りベーコン」など約20種類(525円〜3,500円)
石黒雅通店長が漁師や捕鯨業者の奥さんから得た「秘伝」も踏まえ仕上げたもの。開店(平7)翌年以降、市内の捕鯨会社の鯨の解体にもかかわり、鯨肉を見極める目を養っている。これら「下準備」がメニューづくりに生かされている。
鯨肉料理だけでなく、網走産のキンキ、アブラガニ、カラフトマスなど、旬の素材を生かした料理も提供している。地元、全国の地酒も味わえる。

網走市南5条西1 電話0152-43-8108
 
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