牛のまちでバターづくり

女満別空港※から国道三三四号などを経由してシバザクラで知られる東藻琴村へ。人口よりも牛が多い同村ならではの施設「乳酪館」※。同館の体験交流室では、バターやアイスクリームづくりが体験できる(要予約)。手作りバターは、広口びんに午乳と生クリームを入れて、両手で押さえて十分ほど揺する、バターの粒がミルクと分離したら、その粒を出し練って水分を抜く。塩を加えさらに練って出来上がり。約六十分かかる。
東オホーツクの道を走ると、景色にひかれる。美幌峠-知床をつなぐ三つのルートは、五月に「シーニックバイウェイ」(国土交通省提唱の観光振興を目的に、沿道景観が優れたルートを指定する制度)に指定された。「シーニックバイウェイ」とは、景色のシーンの形容詞(Scenic)と脇道のバイウェイ(Byway)を組み合わせたことば。

※女満別空港 大空町女満別中央201 TEL.01527-4-2021
※ひがしもこと乳酪館
東藻琴村409番地1 TEL.0152-66-3953(月・祝/日)
女満別空港

女満別空港
氷上絵・文字
  藻琴山からの絶景を

車窓から見える知床連山、斜里岳、藻琴山の山並みも魅力的で、登ってみたい衝動にかられる。車で六号目まで行ける藻琴山(標高1000b)に挑戦したい。東藻琴村の中心部から道道網走川湯線(芝桜花街道)を経て、藻琴山登山道入り口へ。ファミリーにも向く同山は全国の「自然100選」の一つ。六号目から頂上まで三`程度。八合目では「日本一おいしい水」銀嶺水が湧き、九合目では低木ハイマツに一変し視界が開ける。小清水高原(ハイランド小清水※、八合目)を登山口とするコースもある。約二`・一時間。
頂上からは、真下に日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖、雄阿寒岳、雌阿寒岳、摩周岳、斜里岳、知床連山、遠くに大雪連峰を見渡せる。
下山後、「芝桜公園」内の藻琴山温泉※(食塩泉)で湯を浴びたい。同公園はその名の通り、春、シバザクラのピンクの花が約八万平方bの丘陵を染め上げる。

※ハイランド小清水725 TEL.090-3119-6080

(5月〜10月 AM9:00〜PM6:00)
※藻琴山温泉 東藻琴村字末広
TEL.0152-66-3111

  芝桜花街道などを経由して網走市の「ファームイン アニマの里」※へ。馬(どさんこ三頭)、羊(二十匹)を飼育しており、乗馬、給餌、羊毛の毛糸づくり、さらにジャガイモの収穫(八月末〜)を体験できる。広い自然の敷地内で山菜・きのこ狩り、バードウオッチング、野生動物との出会いも期待できる。これら体験は宿泊者が対象。羊毛の毛糸づくりは半日以上かかる(要予約)。

※ファームイン アニマの里 網走市湖の口
TEL.0152-43-6806
  網走市は日本を代表する漁業基地。網走おさかな委員会が選定した「活き粋き七珍」を味わいたい。七珍とは、生産日本一の釣りキンキ、道内漁獲量の約半分をオホーツク南部地域で占めるマス(オホーツクサーモン)、網走が発祥の冷凍すり身の原料スケトウダラ、道内一の漁獲量を占める網走湖のワカサギ、同シラウオ、漁獲量日本一の網走のシジミ、クジラ(網走は道内唯一・日本最北端の捕鯨基地)。「七珍料理」にこだわる市内のホテルや飲食店をのぞいてみよう。
手っ取り早いのは「網走感動朝市」※。七月中旬から十月中旬まで毎朝六時半から三時間、網走漁港区特設会場で開催されている。新鮮な海産・農産物、七珍を原料にしたかまぼこ、佃煮、トバ(珍味)などを満載。
地場産品を使った朝市食堂では、地場の幸が入った丼ぶりメニューが人気を集めているようだ。


※網走感動朝市 網走漁港特設会場
AM6:30〜9:30(7月中旬〜10月)

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