全国的にも知られる北見地域のタマネギは、生産量で全国一を誇り、全道の54.5%を占めている(農業統計2010・オホーツク総合振興局)。特に多いのが北見市、訓子府町、美幌町となっている。
北見地方でタマネギの栽培が始まったのは、大正6年と言われ、札幌から種を取り寄せて作付けしたのが始まり。1970年代に入ると、オホーツク管内のタマネギ作付面積が対全道比30%を超え、その後減反政策が始まったことから飛躍的に伸びていった。
現在の主力品種は、極早稲種の「北早生3号」、早稲種の「オホーツク1号」、中晩生種の「北もみじ2000」で、8月中旬から出荷が始まり、翌年の5月頃まで流通する体制を整えている。
また最近では、レッドアイ、レッドワン、くれないといった赤タマネギも多品種栽培され、さらにコタン、ウルフ、カムイなど対病性、貯蔵性に優れた品種の栽培も増えてきている。
【オホーツクの主産地】北見市・訓子府町・津別町・美幌町・大空町・湧別町 | 【出荷時期】8月~5月 |
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![]() 北見F1タマネギ(北早生3号、オホーツク1号、北もみじ2000、スーパー北もみじ)ほか |
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【北早生3号】 |
8月中旬から出荷される極早生種で、1粒の大きさが大きく収量性が高い。辛みが少なく、生食に向いている。 | |
【オホーツク1号】 |
「オホーツク1号」は早稲種で、「北早生3号」の後に9月頃から出回る主力品種。貯蔵性が高く、翌年の5月頃までの貯蔵が可能。 | |
【北もみじ2000、スーパー北もみじ】 |
北海道の主力品種で中晩生種。加熱後の甘みが強いのが特徴で、長期保存も可能。 |
【サラダオニオン】
【出荷時期】7月下旬~8月
北見産タマネギとしては、毎年一番早く収穫されるタマネギ。7月下旬から収穫され8月一杯で出荷が終わる、期間限定の作物だ。名前のとおり、サラダ向きに葉が柔らかく、辛みが少ないのが特徴。「イエスクリーン農産物表示制度」基準に適合した【YES!clean】マークのタマネギ
【さらり】
【出荷時期】10月~2月
在来品種「札幌黄」系統の新種。甘みがしっかりと際立つのが特徴。辛みが少ないので、サラダなどの生食にもよし、さらに煮込み料理や炒め物にすると、とろけるようなやわらかさと、深い甘みが楽しめる。
【ペコロス】
【出荷時期】8月下旬~2月
直径が4センチ程のタマネギ。小さいのでそのままスープやシチューに使える。高級西洋野菜としてレストラン、飲食店での需要が多く、北見産ペコロスは主に札幌・首都圏へ出荷されている。
【赤玉 レッドアイ レッドワン くれない】
くれない・赤玉・レッドワン
【出荷時期】8月下旬~2月
中心部まで鮮やかな紅色をしたタマネギで、水にさらして辛みを抜き、サラダなどの生食用に適している。シャキシャキとした歯切れのよい食感も魅力。
北見に入植して2代目の農家が生産した、有機栽培タマネギを100%使用。はじまりは自宅で作っていた手づくりドレッシングが評判になり、商品化したという完全オリジナルレシピ。1本の約50%にタマネギを使い、米酢、みりん、醤油で味を調えた和風ドレッシングで、油分を控えているのでサラッとしてさまざまな料理に使えます。栽培農場は有機JASを取得。
タマネギは「西洋のかつお節」といわれるほど、あらゆる料理のベースとなる調味料です。この「おにおんスパイス」は北見産タマネギにオホーツク海洋深層水、オリゴ糖、食塩を加えた調味料。塩味にタマネギの旨味が絶妙にプラスされ、さまざまな料理に調味料として使えます。1本に約1個分のタマネギが入っています。「バジルブレンド」には北見産バジルほか数種のハーブがブレンドされています。
直径が3~4センチのチビ玉ねぎ、これが端野特産のペコロス玉ねぎです。西洋料理で使われる小玉ねぎで、実はとっても高価な食材です。そのペコロス玉ねぎを漬け物にしたのが「香夢漬」。1口でまるごと食べられ、シャキシャキ感が楽しめます。味は写真のしそ味のほか、ちびから味、酢漬けの3種類があります。
北見産タマネギがたっぷりと入った和風ドレッシング。
鰹節のきいた醤油ベースのドレッシングに大きな角切りタマネギがたっぷり入って、食感と風味が楽しめます。ハンバーグのソースや炒め物などの料理にも、工夫次第でさまざま使えます。
北見産タマネギと、北海道産の牛すじ肉をじっくりと煮込んだカレー。タマネギの甘みと旨味が引き出され、またやわらかく煮込まれた牛すじ肉と渾然一体の旨さを作り出しています。レトルトパックですので、温めるだけで、何時間も煮込んだカレーが、簡単に出来上がります。
特産の端野産タマネギが、ご飯によく合うふりかけになりました。ふりかけといってもカリカリタイプではなく、佃煮風のしっとりタイプ。味付けは鰹節、しょう油などの和風仕立て。60%以上もタマネギなのに臭みなく、シャキシャキの歯ざわりがおもしろい。タマネギ嫌いの子どもでも、このふりかけならタマネギと気付かずに食べられます。
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